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老後の住まいを充実させる、 セカンドライフに最適な住宅の構造アイデア

老後の住まいを充実させる、
セカンドライフに最適な住宅の構造アイデア




平均寿命が延び高齢者社会が進む中、老後を過ごす住まいのことをこれまで考えたことがあるでしょうか?
今は元気で不自由なく暮らしていても、高齢になると筋力の衰えなどによって家の構造によっては不便に思うことがあるかもしれません。
そこで今回は、高齢になっても安心しながら暮らしていける、セカンドライフに最適な住まいづくりのプランやアイデアをご案内します。


住まい全体での注意点

マイホームを建てる方の年齢は、40歳前後が最も多い年齢層です。しかし、40歳前後は働き盛りで体の自由が効く年齢のため、将来のセカンドライフを見据えた家づくりまで考えない方が多いことが現実です。 高齢者にやさしい住まいづくりのポイントとして、次のような点が考えられます。
  • ・段差をなくす
  • ・室内での移動や動線に沿ったスペースを確保する
  • ・冷暖房や換気設備を設置して、部屋と部屋の温度差を少なくする
  • ・手すりを設置する(またはその下地をつけておく)
  • ・滑りにくい床材にする
  • ・明暗の差を解消し、室内全体が明るく感じるようにする

将来の老後に備えた設計プラン

「足腰が弱まり、階段で2階に上がるのがとても大変になってきた」という高齢者の意見をよく耳にします。住宅を建てる際にはこのような将来起こるであろう肉体的な事情も考慮して構造を練ることが必要です。
例えば、階段を上がることが苦になってきたら「1階に生活拠点を移す」ということも想定して、日常生活する上で必要不可欠なキッチン、浴室、トイレなど水回り設備は、1階に設置しておくと良いでしょう。
また、足腰が丈夫で元気な間は日当たりの良い2階にリビング・ダイニング・キッチンのスペースを設けたいと場合、将来的にはリフォームで水回り設備を1階に移すことも考慮して、あらかじめ1階に給排水管を配しておくのも1つの方法です。
高齢になると自室で過ごす時間が長くなるため、寝室と水回り設備の位置には十分考慮しましょう。寝室もベッドや机を置くスペースのほかに車いすで回転できる広さが必要です。 特に浴室、トイレは介助者がサポートできるスペースを見込んで広めにすることがおすすめです。その際、扉を引き戸にすればスペースを有効に活用できます。
さらに、出入り口や廊下の幅を将来リフォームするとなると、大がかりな工事が必要となるため、老後に車いすで走行する可能性も考慮して、最初から広めにしておいた方が良いでしょう。

住宅設備対応のポイント

浴室・トイレ
  • ・床や出入り口の段差をなくす
  • ・滑りにくい床材を使用する
  • ・手すりを設置する
  • ・介助が必要になったときにも対応できるスペースを確保する
  • ・引き戸にする
  • ・他の部屋との温度差に注意する
  • ・緊急時の対応装置を設置する
寝室
  • ・床や出入り口との段差をなくす
  • ・介助がしやすい広さを確保する
  • ・トイレや浴室に近い配置にする
キッチン
  • ・床の段差をなくす
  • ・安全で使いやすい調理台にする
  • ・手元が暗くならないような十分な採光と照明を確保する
  • ・足元用の暖房を設置する
  • ・ガス漏れなどの警報装置を設置する

おわりに
老後の暮らしを充実させるには、住宅の構造をいかに住み良いものにするかが重要です。キッチン、寝室、浴室、トイレなど注意を払うべき箇所はいくつもあります。
住宅を建てる計画をする際に、将来的に高齢者として住むことを考えていないと、後々リフォームをしたくても構造上難しく施工不可能というケースも想定されます。
そのような事態にならないように、住宅を建てるときには今回ご紹介したような水回りの整備や廊下の幅など、細かいところまで考えておくことをおすすめします。

お手続きの中でご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にお問合せください。
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記事の更新日:2019/10/12

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