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エネファームとは?補助金が出るエネファームの仕組みとメリット

エネファームとは?補助金が出るエネファームの仕組みとメリット


最近耳にすることが多いエネファーム。エネルギーや住宅に関わることだと知っていても、具体的にどのような仕組みなのかを理解している方は少ないかもしれません。
また、エネファームを利用するメリットはどこにあるのでしょうか。
ここでは、エネファームの仕組みやメリットについてご紹介します。エネファームの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。


エネファームとは


エネファームとは、エネルギーとファーム(農場)を組み合わせた造語で、都市ガスを利用して電気とお湯を同時に作り出す「家庭用燃料電池システム」を指します。 電気会社から送電される電力のうち、実はおよそ63%が、住宅に届くまでの間に熱エネルギーとして失われています。このようなエネルギーロスを、可能な限りなくすために開発されたシステムがエネファームです。 エネファームの場合、どうしても利用不可能な熱エネルギーが出るものの、エネルギー利用効率はおよそ86%まで上がります。


エネファームの仕組み

エネファームは、大きく分けて次の3つの部分から成り立っています。
1.燃料電池ユニット
2.貯湯ユニット
3.バックアップ熱源機
燃料電池ユニットでは、まず都市ガスから取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させて、電気を作り出します。
そして、発電の過程で発生する熱エネルギーを利用し、貯湯ユニットに入っている水を温めお湯を作るという仕組みです。エネファームによって作られたお湯は、キッチンやお風呂に使用することができ、バックアップ熱源機にお湯が予備としてためられているため、お湯切れの心配も不要です。また、バックアップ熱源機のお湯は、お風呂場のミストサウナやリビングの床暖房などにも利用することができます。
エネファームで発電を行っていないときや、消費電力が基準を超えたときにのみ、電力会社から供給されている電気を使用するため、エネルギーを効率良く活用できるでしょう。


エネファームのメリット

エネファームのメリットは、何といってもエネルギーと光熱費を節約できることです。 一般的な戸建て住宅にエネファームを設置した場合、年間で5~6万円ほどの光熱費が削減できるといわれています。 そして、ただ自動的に発電しお湯をつくるだけではなく、その世帯で電気やお湯が使用される時間帯や量を学習することで、利用者の生活スタイルに合わせて稼働し、省エネを実現してくれます。
例えば、次のようなパターンが一般的です。
1.朝に稼働(発電)を開始
2.発電しながらお湯をつくり、夜には貯湯タンクに入浴用のお湯がつくられる
3.急にお湯が足りなくなった場合のために、バックアップ熱源機から予備のお湯も自動でためられている
また、都市ガスの原料である天然ガスは、燃焼時のCO2や大気汚染物質の排出が少ないため、環境にやさしいガスとして知られています。石炭を燃料とした場合と比較し、年間で削減できるCO2排出量は1,330キログラムです。


補助金制度

エネファームは非常に便利である一方、購入や設置などの初期費用に、決して少なくはない金額が必要です。しかし、省エネで環境にやさしいという面が評価され、より普及させるために国から補助金が出る制度があります。
補助金額は、建物の区分(新築・既築)や燃料電池の種類によって異なりますが、30~40万円が国から支給される上限です。
なお、申請に関する事務業務は、一般社団法人燃料電池普及促進協会(FCA)が取り扱っています。

おわりに
エネファームとは、都市ガスを利用して電気とお湯を家庭でつくって利用するという、非常に省エネで環境にやさしいエネルギーシステムです。しかし、ある程度の初期投資が必要なことから、導入に踏み込むには少し覚悟がいるかもしれません。そのような方のために、国からの補助金制度も用意されています。
たとえ初期投資が必要でも、電気代を節約でき、長期的な目で見れば経済的であるといえるため、導入を検討する余地はあるでしょう。

お手続きの中でご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にお問合せください。
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記事の更新日:2019/11/07

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