中古戸建て・マンション購入時に値引きはできる?価格交渉の方法
中古戸建て・マンション購入時に値引きはできる?価格交渉の方法
住宅購入は人生で最も大きな買い物です。支払いの負担を軽くするため、購入費用は少しでも抑えたいもの。中古の戸建てやマンションは新築物件より価額交渉をしやすいといいますが、果たしてどうなのでしょうか?
今回は、中古物件の購入における価格交渉の方法についてご紹介します。
中古戸建て・マンションは値引き可能?
中古の戸建てやマンションは、一般的にはその物件の売り主が、不動産会社が出した査定額を参考に販売価格を決めます。
最終的な価額は買い主・売り主の合意の上に決定されるため、中古物件は価額交渉を行うことができるといえます。
しかし、交渉が必ず成立するかというとそうではありません。
販売価格が吟味された適正価格である場合、価額交渉をしても成立させるのは難しいでしょう。
価額交渉は、その値引き額が妥当かどうかということが重要なポイントです。
販売価格が周辺相場に合っていない、もしくは売りに出してから数カ月経過している場合などは、交渉が通る可能性が高いといえます。
しかし、販売価格が周辺相場と同等、またはそれ以下で設定されているのであれば、値引きに応じてもらうのは難しいかもしれません。人気エリアにある物件や、築年数が浅い、もしくはリフォームしたばかりなどの場合も同様です。
物件の相場を把握しよう
きちんとした根拠をもとに価額交渉するためにも、まずは購入を希望している物件の相場を把握しましょう。その上で、特に重要となるポイントをご紹介します。
築年数
戸建てやマンションなどの資産価値は「築年数」が大きく関係します。
築年数を経過した建物ほどその価値は目減りし、中古市場での相場も相対的に低くなる傾向にあります。価格交渉する前には必ず、対象物件の築年数を踏まえ、その販売価格が相場に見合っているかどうかを確認しましょう。
周辺環境
物件の立地、周辺にある医療・教育関連施設、スーパーの有無など「周辺環境」も相場を左右する重要なポイントになります。
特に駅近物件の場合、その利便性が販売価格にも大きく反映されるのが一般的です。また、大型ショッピングセンターが徒歩圏内にあったり、眺望が良かったりなどの物件は同じ築年数でも相場が変わるため、物件の周辺環境をチェックすることも重要です。
上記のポイントをもとに、不動産情報サイトで希望する条件に近い物件を検索してみましょう。同じエリアに絞れば、周辺相場を把握することができます。
価額交渉を成功させるには
では、実際に価額交渉するにあたり、どのような点に留意すると良いのでしょうか?
購入意思を固めてから交渉する
価額交渉を行うには、タイミングがとても重要です。
ほとんどの場合、売り主に価格交渉を行うのは買い主自身ではなく不動産会社です。
購入意思が固まっていない段階で不動産会社を訪ねて、購入の可能性が低いとみなされたとします。その場合、たとえ値引きが可能であっても、交渉まで進めてもらえない可能性があるのです。価格交渉は内覧を済ませ、購入意思を固めてから行なうようにしましょう。購入意思が明確であれば、不動産会社もより本腰を入れて交渉してくれるでしょう。
住宅ローンの事前審査を受ける
価格交渉の前に、必ず住宅ローンの事前審査を受けるようにしましょう。
銀行からの融資額はどれくらい可能か、返済能力はどの程度かなどの情報を不動産会社に伝えておくことで、交渉をスムーズに進めやすくなります。
プロのアドバイスを参考にする
価額交渉に関することは、やはりその道のプロのアドバイスを受けるのが確実です。
不動産会社に相談すれば、築年数や周辺環境のほか過去の成約事例などを踏まえ、妥当な値引き金額を提示してくれるでしょう。根拠もしっかりと説明してもらえるため、納得して交渉に臨むことができます。
最後に
今回は、中古戸建てやマンション購入における価格交渉の方法についてご紹介しました。 中古物件だからといって、必ずしも価格交渉が成立するとは限りません。購入を希望する物件の相場や、築年数、周辺情報などをチェックし、交渉可能かどうかを事前に確認しましょう。価額交渉をする場合は、不動産会社に相談することが重要なポイントです。