スマートハウスに欠かせないHEMSとは?HEMSのメリット・デメリット
スマートハウスに欠かせないHEMSとは?HEMSのメリット・デメリット
最近、「スマートハウス」という言葉を耳にする機会が増えましたが、意味をしっかり理解していない方も多いのではないでしょうか。
スマートハウスとは、太陽光発電と蓄電池を備え、家庭のエネルギー消費量をHEMS(Home Energy Management System、ホームエネルギーマネジメントシステム)で制御・最適化する住宅のことを指し、東日本大震災以降、急速に普及しつつあります。
今回はスマートハウスに欠かせないHEMSの仕組みとメリット・デメリットについてご紹介します。
HEMS(へムス)とは
HEMSとは家庭で使用するガス、電気、水道の利用状況をパソコンやタブレット端末などの画面上で「見える化」するととともに制御・最適化するシステムのことです。 最近では遠隔操作でエアコンなどの家電製品や給湯器のオン・オフが可能になるなど技術も急速に進化しつつあります。
スマートハウスでは、このHEMSと太陽光発電システム、蓄電池を利用して、以下の流れでエネルギー消費量を抑制しています。
【HEMSの仕組み】
- 1. 割安な夜間電力料金を利用して蓄電池に充電する
- 2. 早朝や夕方は蓄電池から電力を供給する
- 3. 日中は太陽光発電システムを利用して自家発電する
- 4. 電力が余った場合には売却するか、蓄電池に貯めて後で活用する
HEMS(へムス)のメリット
- ・電力の効率的な利用が実現する
- ・電力の「見える化」の他、ガス・水道の使用量計測ができる
- ・各種電化製品の自動制御が可能になる
- ・家庭の電気機器ごとの消費電力の変化が詳細に分かるため、家族の節電意識が高まる
- ・夜間に蓄電池に充電した電力を日中使うことによって、夏場の電力需要軽減に貢献できる
HEMS(へムス)のデメリット
- ・導入コストがやや高額であり、節電によるメリットが得られるまで時間がかかる
- ・HEMSの通信規格に対応できる電化製品が少ない
- ・認知度がまだ低い
また、HEMSを使用して機器を自動制御するためには、HEMSの通信規格である「ECHONET Lite(エコーネット・ライト)」に対応した電化製品を利用することが必要です。一昔前はECHONET Lite対応製品は少数でしたが、スマートハウスの普及とともに、現在はECHONET Lite対応製品が増えています。
例えば、ECHONET Lite対応エアコンでは、スマートフォンやタブレットを介した動作の開始・停止、冷房や暖房の切り替え、風量調整が可能です。
最後に
「電気を作る・貯める・効率的に使う」を実現するHEMSは、将来のエネルギーの有効利用や災害への備えを目的として、今後ますます普及することでしょう。
お手続きの中でご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にお問合せください。
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