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建売住宅と注文住宅のメリット・デメリット  

建売住宅と注文住宅のメリット・デメリット                


住宅は人生でもっとも重要な買い物です。
購入時にはできる限り自分の理想の条件に近い住宅を求めますよね。
理想の条件を完璧に叶えたいなら注文住宅がよいかもしれませんがですが、コストもかかります。
では、建売住宅では満足のいく住宅購入はできないのでしょうか?

そこで、建売住宅と注文住宅のメリット・デメリットについて考えていきましょう。


【建売住宅】

メリットは何より、立地がいい所が多いというところでしょう。
パワービルダー(※1)や各建売会社は、その土地仕入能力の高さから、良い土地を定期的に仕入れて、建売に加工して販売しているのです。

また、1棟現場よりも多棟現場(開発現場含む)が多いですから、隣地や周辺含めて綺麗な住宅地になります。
しかも同じ時期に同じような年齢や家族構成の家族が集う傾向があります。
そのため、若いご夫婦などはこういった環境面を好みます。

さらに、パワービルダーの建築資材の仕入能力が長けているため、大量発注により建築資材はもちろんキッチン、ユニットバス等の商品を低価格で仕入れています。
よって、総建築コストが注文住宅とは比べものにならないほど安くなり、市場に提供されています。

デメリットとして、出来合いの住宅を購入することになりますので、間取りの自由がない、カラーセレクトが出来ないということが言えます。
しかし、少し前の時代のデメリットにあった仕様の弱さ(安っぽさ)などは、今は各建売メーカーが高級仕様、デザイン重視、設計重視、エコ住宅、健康住宅などの特徴を磨くことにより、専門性という強みを持ち、メーカー同士が生き残りをかけて、それぞれ洗練されながら多様化するマーケットの好みに対応しているので、かなり緩和されていると言えるでしょう。
もちろん価格重視のシンプルな建売住宅を得意としている会社もまだまだパワービルダー系に多いですが、一様にその仕様の最低基準が年々上がってきています。


【注文住宅】

メリットはズバリ、自分の好きな土地に好きなハウスメーカーを選んで、好きな構造、部材、間取り、カラーで建築出来るということです。

しっかりと考えてプロの設計と打ち合わせをしながら建てれば、実際に住んでから『使い勝手のいい』満足のいく住宅が実現出来ます。

デメリットとしては一にコスト面です。
とにかく結果、相当高くつきます。

また、前述のように建売会社が仕入れなかった土地を探していくことになりますが、1区画の土地がほとんどで、周りは古い住宅になります。
しかも立地がいいところがなかなか見つからないですし、見つかった場合にも建売住宅の土地代よりは20~25%増しくらいで割増しになります。

建物の価格はハウスメーカーによります。
入り口として安く謳っているところもありますが、最終的には坪単価40万円~80万円は本体価格でかかります。

土地プラス注文住宅の場合はもっとコストがかかります。
例えば以下のようなことでコストがかかってきます。

・住宅ローンの費用が2倍
・登記費用が建売に比べて1.5倍くらい高くなったりする
・ライフラインの引込み費用がかかる
・土地の支払いがスタートすると、賃貸の家賃と二重になる(あるいはつなぎ融資でも毎月の金利分が無駄になります)
・地盤改良費用がかかる
・地鎮祭や上棟式の費用がかかる
・諸経費が建売住宅の2倍から5倍くらい必要となる
(この諸経費も各ハウスメーカーによって全然違うので、本体価格の他の項目をよく確認しておかないと、合計では相当の費用を要する場合があります)

以上のように、注文住宅、建売住宅には、それぞれにメリット、デメリットがあります。
ご家族がどのような夢や理想を、そして予算を持っているのかを我々プロにざっくばらんにご相談下さい。
そのご家族に合ったご提案をさせて頂きますので、ケースバイケースで建売住宅をおススメしたり、注文住宅をおススメしたりとなります。

※1)パワービルダー…床面積30坪程度で低価格な土地付き一戸建住宅を、住宅一次取得者層(初めて住宅を購入する方)をターゲットに分譲する建売住宅業者のこと。

記事の更新日:2021/12/29

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