住宅ローン審査が通らない? 知っておきたい審査基準と対処法
住宅ローン審査が通らない? 知っておきたい審査基準と対処法
住宅ローンの利用には、審査を受ける必要があります。審査基準には年齢や勤続年数、年収の安定性などがあり、審査はそれらの情報を総合的にみて評価します。
住宅ローンが通らない・審査に落ちてしまった、などの事態を防ぐため、審査基準と対策方法を知っておきましょう。
住宅ローンの審査基準とは
住宅ローンの審査では、申込者に返済能力があるかどうかを見極めます。申込者の年齢や健康状態、年収や勤め先の勤続年数、購入物件の担保評価などが主な審査基準です。これらをクリアしていれば、住宅ローン審査に通りやすくなるでしょう。
申込者の年齢と健康状態
住宅ローンは長期でお金を返済していくローンです。申込者の年齢が高すぎる場合、利用は難しいでしょう。今は年収が安定していても、いつまでもその状態をキープできるとは限りません。高齢であるほど病気のリスクも高まり、働けなくなって返済が不可能になるケースも考えられます。
また、住宅ローンの利用には、一部を除き団体信用生命保険への加入が必要です。健康状態に不安がある場合は、まず生命保険の審査に通るかどうかを確認しましょう。
年収と勤続年数
住宅ローンの申込者は年収が高ければ高いほど、返済比率が低くなります。返済比率とは、年収のうちローン返済に充てる金額の比率のことです。
返済比率が低いと住宅ローンの負担が少ないということですから、完済できる可能性も高くなります。
しかし、年収が高ければ必ず審査に通るというわけではありません。先ほど触れましたが、住宅ローンの返済期間は長期で組まれます。そのため、安定した収入を確保できるかが大事なポイントで、年収の高さよりも勤続年数が、審査を左右するより大きな要素です。 審査を通過するには、最低でも勤続年数3年は必要といわれています。
不動産の担保価値
住宅ローンの審査では、購入予定の物件にどのくらいの価値があるのかという「不動産の担保価値」も重要です。担保価値が低いと審査に通っても希望借入金額より大きく減額されたり、保証料が増したりする可能性があります。
住宅ローンの審査に落ちる主な原因
先にお伝えした、主な住宅ローンの審査基準を満たしていても、個人信用情報で落ち度となる履歴がある場合、審査通過は厳しくなります。
個人信用情報とは、金融機関との取引を記録しているもの。これには、クレジットカードやローンに関する、下記のような内容が記録されています。
- ・クレジットカードやローンの契約状況
- ・返済や支払いの遅れ
- ・税金の滞納
- ・クレジットカードのリボ払い
個人信用情報を回復させる方法
個人信用情報は一度記録されると、新たに情報が更新されるまで5年~10年の時間がかかります。例えば、3年前に履歴に傷をつけてしまった場合、記録が5年で消える個人信用情報なら、2年待てば記録を回復できるということです。
個人信用情報に問題がある場合は、住宅ローンの審査を申し込むまでに時間を空けることを検討しましょう。
審査落ちを防ぐために事前にできる対策とは
新しい住まいの計画を立てているなかで、住宅ローンの審査に落ちてしまうという状況は避けたいものです。
住宅ローンの審査を問題なく通過するためにも、以下の点を日頃から意識することをおすすめします。
- ・借り入れを少しでも減らしておく
- ・返済の遅れがないようにする
- ・住宅ローン申し込み前の転職を避ける
- ・納税の義務は怠らない
借金のある方は返済計画を見直してみる、あるいは支払いや返済の日を忘れやすいという方は、引き落としにするなどの工夫が大切です。
最後に
住宅ローンは、多額のお金が融資される分、銀行は貸し出しに慎重です。金融機関への支払いの遅れなどがあると個人信用情報に傷がつき、審査に通る可能性が低くなります。そうならないためにも、普段から金銭管理には気を配り、シビアになることが大切です。
また、安定した収入を継続して得ているかどうかも審査においてポイントとなります。 住宅ローンの利用を考えている場合は、事前に入念な借り入れ計画を立てることが重要だといえるでしょう。